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ニューハウス2014
東京都港区
house
small scale

温暖湿潤気候に属する日本の家には、外に近い生活があった。日本の家には、田んぼがあり、前庭や裏庭があり、土間があり、縁側があり、軒下があった。そして、その屋内のプランは、いつも屋外空間との「組み合わせ」で成り立っていた。一方で、現代の都市に住むということは、いかに快適に立体的に住むか、という問題を解かなければならない。そして、土地が小さく密集している都市に住むとき、外に閉じた部屋を積み重ねるような家がつくられてきたように思う。 

また、都市の中でコンパクトに快適に住まう為に、もともと身近にあったものを手放し、外部に委ねるという方法を、現代人はとってきた。田んぼを地方の農家に任せ、土間のある大きな台所でつくる料理をレストランに、ストックをコンビニに委ね、前庭を広い共用ロビーに、みんなで語らう縁側をカフェに置き換えてきた。昔の家にあったそういった豊かな機能をもう少し、現代の住宅に取り戻してもよいのではないか、とも考えた。 

そこで私たちは、日本の東京での住まい方として、日本の家の「部屋と外部空間の組み合わせ」を積層することを提案する。 

外部空間とセットになった部屋を積み重ね、日本の家の周りをぐるりと廻れたように、この建物の屋外も、屋上まで立体的にぐるりと廻ることができるように配置する。部屋だけでなく屋外も積み重ねることで、新たな部屋と屋外のつながりが生まれ、それらが溶け合い、新しい組み合わせの環境が生まれる。そして、部屋と屋外の近い生活が、積層することで、建物の立面をにぎやかに彩り、現代の東京の新しく楽しい風景につながっていくと良いと思っている。